英検®準2級とは
英検®準2級は、文字通り2級と3級の中間に存在している級です。
英検®公式サイトの説明では、3級・準2級・2級のレベルについて以下のように説明されています。
3級は、5級・4級で習得してきた基礎力の集大成の級で、レベルは中学卒業程度とされています。身近な英語を理解し、使用できることが求められます。
準2級は、これまで5級・4級・3級と着実に英語の基礎力を身につけ、基本的な応用力として次の段階へつながる重要な級で、レベルは高校中級程度とされています。
2級は、準2級までしっかりつけてきた力を実生活の様々な分野で応用できる力を身につけている級で、レベルは高校卒業程度とされています。
3級が中学卒業程度、準2級が高校中級程度、2級が高校卒業程度ということです。
誤解を承知でわかりやすく例えると3級が中学3年生、準2級が高校2年生、2級が高校3年生となります。
つまり3級と準2級の間は、準2級と2級の間よりレベルの差が大きいと言えます。
CEFRという世界標準の英語力ランクでは準2級は、A2に該当するとされています。
A2とは、身近な内容に関する簡単な表現を理解し,日常生活での簡単なやりとりをすることができるレベルです。
さらに詳しくはこちらをご覧ください:準2級のレベルって知っていますか?
英検®準2級の試験内容
試験内容はリーディングテスト、ライティングテスト、リスニングテスト、スピーキングテストの4技能についてのものです。
リーディングテスト、ライティングテスト、リスニングテストは1次試験で、回答をマークしたり書き込んだりする筆記試験です。
スピーキングテストは面接試験で試験官と1対1で会話形式の試験です。
どういう基準で試験されるのかというと、準2級の審査基準というものがあり「日常生活に必要な英語を理解し、また使用することができる。」とされています。
したがって、
リーディングテストでは、日常生活の話題に関する文章を理解することができる。
ライティングテストでは、日常生活の話題について書くことができる。
リスニングテストでは、日常生活の話題に関する内容を理解することができる。
スピーキングテストでは、日常生活の話題についてやりとりすることができる。
となります。
それでは、英検®準2級の4技能の各試験内容をみてみましょう。
リーディングテスト
短文の語句空所補充が20問、会話文の文空所補充が5問、長文の語句空所補充が5問、長文の内容一致選択が7問です。
おなじみの英語のテストそのものです。
1次試験の最初のテストで、3級より問題数が多くなっています。
ライティングテスト
出題されるのは1問のみで、質問に対する答えを回答欄に手で書き込みます。
学校の英作文のテストと同じですね。
1次試験で新たに追加されたテストです。
リスニングテスト
3択(選択肢読み上げ)が10問、4択が会話の内容一致選択で10問、文の内容一致選択で10問の合計30問です。
これが10秒間隔で続く怒涛の聞き取りテストです。
1次試験で後半に実施されるテストで、問題数は3級と同じですが中身(レベル)は別物です。
しかも3級の時のように2回読んでくれる問題もなく、全て1発だけ。
マークを消して書き直していたら、もう次の問題に間に合いません。
スピーキングテスト
試験官との1対1の面接試験です。
問題カードの音読と、音読した内容に関する質問が1問、イラストに関する質問が2問。続けて一般的な質問が2問です。
2次試験のテストですが、約6分間での勝負です。
3級と比較した場合、1次試験の他の試験内容より2次試験の方が難易度が難しくなっています。
高校中級程度って…
各テストのレベルは高校中級程度だということですが、少しとらえどころがありません。
むしろ「日常生活に必要な英語を理解し、また使用することができる。」を意識した方が良いでしょう。
注意したいのが、リーディングテストの問題文で知らない英単語が多くて不安になってしまうことです。
そして「試験に出る英単語」みたいな本で英単語の勉強を始めてしまう…
しかしなかなか頭に入らず、覚えた単語は端から忘れてしまい、最後には放り出してしまうことです。
別の回で説明しますが、英検®準2級の1次試験に合格するにはリスニングテストとライティングテストでどれだけ得点できるかです。
リーディングテストはどうでも良いとまでは言いませんが、とにかくリスニングテストです。
そして目鼻がついてきたらライティングテスト対策をやれば良いのです。
ここだけの話、リアルな検定合格塾では「リーディングテストなんてやらなくてもいいよ」という暴言を吐いていますが、それにはしっかりした根拠があります。
英語の勉強をするためではないですよ、「英検®準2級に合格するために」やっているからなのです。
日常生活をキーワードにリスニングテストとライティングテストに焦点を合わせるべきなのです。
その理由は次回以降に詳しく説明しますね。
予告:次回いよいよ第1回目です。試験内容の詳細と直近の試験になる2017年度第1回の出題内容の分析をします。
第1回試験内容 英検®準2級の試験内容と2017年度第1回試験を分析!
戻る:英検®準2級 2017年度第3回検定:2018年1月19-21日の1次試験を合格するには
英検®準2級:Q&A
Q:受かるかどうか事前に知りたいのですが…
A:書籍を購入しなくとも、公式サイトに実際に出題された過去問が3回分掲載されています。
本番通りの時間割でやってみて答え合わせしてみてください。
ただし合否はCSEスコアという指標で判定されます。
ですから合否はわかりませんが60%の得点率を目安にしてみてください。
また、英検級 かんたん測定でオンラインで自分の単熟語と英文法のレベルを確認することができますので参考になります。
またプチ英検で準2級をやってみるという手もあります。
参考:プチ英検
公式サイトにプチ英検というサービスがあります。
無料ですので、試してみてはいかがでしょうか?
ただしこれで実際に受かる、受からないはわかりませんが出題される英文や単語のレベルは感覚としてわかります。
あなたの実力は英検何級?アニメーションで手軽に腕試しができる、「プチ英検」をご用意しました。難易度で3つのステージに分かれた「気軽に試して、プチ英検」と、英検の7つの級別にあわせて出題される「級別に試して、プチ英検」の2つを活用して、受験級を決める目安にどうぞ。
プチ英検にURLはこちら:http://www.eiken.or.jp/eiken/exam/petit/
(どうでも良いことですがプチ英検の「プチ:petit」はsmallとかlightという意味合いのフランス語)