気が付くと病院のようなところで、ベッドに寝かされていました。
窓の外に目をやると、藤の花が咲きほこり、蝶がひらひらと舞っているのが見えます。
どこかから女の人の声がします。
もうすっかり大丈夫なようですね。
ありがとうございます。
ところで、あなたはどちら様でしょう?
すると、その女性はにっこり微笑んで言いました。
こちらへいらして下さい。
そう言って、パソコンやタブレットのある部屋に連れていかれました。
とりあえずやってみましょうか。
そう促されてやってみると、なかなかムズイ!
問題が鱗滝さんとやった「スタディギア for EIKEN 準2級」の問題と違っていたので半分程度しかできない。
胡蝶しのぶに指示された訓練とは、こういうものでした。
- 今やったリスニングの過去問10回分の音声を最初はシャドーイングする。
- そして次に暗唱できるようにする。
- 今やったライティングの過去問10回分の問題と模範解答を暗記する。
- そして次に何も見なくても書けるようにする。
これがどちらも難しい。
リスニングの問題をシャドーイングするだけでも、口がまわらない。
というか、リスニングの模範音声の後について口にすることが出来ない...
どうしよう。
はぁ、困ったな、とうなだれているといつの間にか後ろに胡蝶しのぶが。
簡単なんですけどね。
できませんか?
しょうがない。
しょうがない。
簡単なんですけどね。
頑張ります!
でも、
何か良い方法とかありますか?
胡蝶しのぶが教えてくれたアドバイスというか勉強方法とは以下のようなものでした。
リスニングの問題を暗唱するヒント
- 話かたや抑揚を完全コピーするつもりで真似る(シャドーイングする)。
- 難しかったら遅め(0.75倍速)の再生速度にして始める。
- 慣れてくるにしたがい再生速度を上げ1.5倍速ぐらいでシャドーイングできるようにする。
- 頭の中で会話している情景をイメージする(場面を絵に描いてみると良い)と覚えやすい。
ライティングの問題を暗記するヒント
- いきなり書けるようになろうとせず、まず最初に英文をカンペキに暗記する。
- こちらも覚える際、書く際に、場面の絵を頭に浮かべて(場面を絵に描いてみると良い)みる。
- 後はひたすら紙に繰り返し書く。
英検®準2級の1次試験
リスニング問題の暗唱、ライティング問題の暗記(書き出し)がようやくできるようになった頃、胡蝶しのぶにこう言われました。
あなたなら、きっと大丈夫!
英検®準2級の1次試験を受けるって言っても、シャドーイングと書き出ししかしていませんよ!
それで大丈夫なんです。
それに、あなたはもともと「スタディギア for EIKEN 準2級」で合格レベルだったから安心して下さいね。
英検®準2級の1次試験では、リスニングの問題とライティングの問題ができるかどうかで合否が分かれるのです。
あなたは、その重要な問題が簡単に感じるはずですよ。
こんな訓練だけで本当に大丈夫なんだろうか?
クラスの仲間は「試験に出る単」とか「10日間完成」とか、いろんな参考書を買っていたようだけど。
でも、大丈夫だって言ってもらえたし...
と、キツネにつままれたようなフワフワした気分で英検®準2級の1次試験の本番の日を迎えたのでした。
英検®準2級の1次試験の様子と結果は次ページで!
大丈夫ですかぁ?