英検®準2級のレベル
英検®準2級の試験会場は、高校生が多く、中学生も混じっています。中には小学生の姿も見かけることがあります。
一方で中高年や高齢者の方もいらしたりします。
主な対象は高校生で、レベルは高校中級とされています。
公式サイトでは以下のように準2級のレベルが定義されています。
準2級は、これまで5級・4級・3級と着実に英語の基礎力を身につけ、基本的な応用力として次の段階へつながる重要な級で、レベルは高校中級程度とされています。
日常生活に必要な英語を理解し、使用できることが求められます。
英検®の準2級は、CEFRのA2に相当するとされています。
出典:「英検とCEFR との関連性について 研究プロジェクト報告」
公益財団法人 日本英語検定協会 主任研究員 Jamie Dunlea
CEFRのA1というのは、学習を継続中の者・初級者のことでA2はその次のレベルになります。
ちなみにCEFRとは、ヨーロッパ言語共通参照枠(Common European Framework of Reference for Languages)のことで、NHKの語学講座のテキストなどで詳しく解説れされていますので、参照してみてください。
英検®の準2級は、これまでの歴史の中で改善に改善を重ねてきました。
元々は3級と2級での大きなレベルの差を埋めるための中途半端?なものだったのです。
現在では4技能(リーディング・ライティング・リスニング・スピーキング)全て揃った、とてもバランスの良い英語能力検定試験となっています。
英検®準2級の試験問題のレベルはそこそこ難しいですが、合否判定がCSEスコアに変更された現在でも若干甘目です。
高校3年生なら(英語が苦手であろうと)準備さえすれば合格はさほど困難ではありません。
中学生でも、しっかりと準備し、それなりの作戦を取りさえすれば合格は十分狙えます。
ただし、リスニングテストは多くの受験生にとっては難しく感じると思います。
またライティングテストについては、1問だけなのですが配点の占める割合が大きいので油断できません。
ですからリスニングテストとライティングテストを徹底的に準備して臨むことが合格のカギになります。
リスニングテスト、ライティングテストの具体的な対策方法(勉強法)については、それぞれのページで詳しく説明します。
文部科学省ではどう考えている?
英検®について、文部科学省では高校卒業時(高校3年生)で『英検®準2級(CEFRのA2)以上の生徒を50%』の目標をかかげています。
そのため、データの把握と分析をしていています。
きっと学校には「おたくの高校の状況はどうなっているの?」とプレッシャーをかけています。
2018年の4月にテレビや新聞などで報道された文部科学省のデータでは、高校3年生で英検®準2級以上の生徒の割合は39.3%だそうです。
2013年度から8.3ポイント増加したものの目標である50%にはまだまだでした。
しかしこのデータ、英検®準2級に合格していない生徒でも先生が想像で大丈夫と思えば数えて良いという、とてもおおらかなデータです。
ですから実態はもっと低いのかもしれません。
なので、皆さんが英検®準2級に合格すると常日頃から文部科学省から攻められている学校の先生はとても喜んでくれること間違いなし!です。
補足:高校生はライティング能力が低いって本当なのか?
上記の文部科学省のデータですが、4技能について非常に特徴的な結果になっています。
それはライティングテストの結果が悪いということです。
他の技能に対して得点分布では「0点が最も多い」なのだとか。
これをもって文部科学省の報告では、高校生のライティングスキルが低いと結論付けています。
でも、これには別な事情もあります。
実際に高校3年生の生徒さんにヒアリングしたので、全てそうだとまでは言いませんが傾向としては自信があります。
それはただ単に「時間が無い」、「試験方式に慣れていない」ということでした。
つまりライティングテストで何も書けなかったのではなく、解答用紙に書く時間が無かったのです。
私が話を聞いた英語が苦手だという生徒さんも含めて「全く何も書けない」生徒さんは皆無でした。
生徒さんは英文を解答用紙に直接書かずに、問題用紙に下書きをして、書き直しや文字数調整をしていました。
その回答下書きを問題用紙に書き写す前に試験終了時間となってしまった生徒さんもいれば、書いている途中に「ペンを置いてください」と注意された生徒さんもいました。
なるほど、これが「0点が最も多い」理由だったのです。
では、英検®の本番でそうならないようにするには?
もちろん物事にはやり方があります。
このサイトで検定合格塾のおススメ方法を紹介していきますので、よかったら参考にしてみてくださいね。