準2級の合格点と合格率について検討してみます。
合格点については、CSEスコアで決められています。
ただし実際の試験採点結果をCSEスコアに変換するアルゴリズムが公開されていませんので、自己採点で把握することはできません。
また合格率については、現在公表されていません。
元来、合格率とかいっても、あくまで他人の結果をまとめた数字ですから取り立てて論じるまでもないことですが、ご自身の合格の可能性について肌感覚を持っていただくためわかっている範囲内でご紹介します。
準2級の審査基準
公式サイトでは審査基準として以下の項目をあげています。
程度
日常生活に必要な英語を理解し、また使用することができる。審査領域
読む:日常生活の話題に関する文章を理解することができる。
聞く:日常生活の話題に関する内容を理解することができる。
話す:日常生活の話題についてやりとりすることができる。
書く:日常生活の話題について書くことができる。
審査基準といっても、3級の「身近なこと」が準2級では「日常生活の話題」になっているだけです。
実際の問題を見るとごく一般的な内容ではありますが冷蔵庫や掃除機といった、日本の中高生ではあまり馴染みのない単語も出てきています。
準2級の合格点
現在は試験結果をCSEスコアに変換して合否判定されます。
このCSEスコアに変換するアルゴリズムが公開されていませんので、自己採点しても合否判定を自己判定できない状況です。
準2級では、リーディング・ライティング・リスニング・スピーキングの4技能についてCSEスコアが各600点満点で配分されています。
なお、2017年度から準2級にも導入されているライティングテストですが、1次試験の配点に占める重要性がかなり高い設定がなされています。
詳しくは準2級のライティングテストで説明します。
1次試験
リーディング・ライティング・リスニングの3技能の合計CSEスコアが1322点が合否判定スコアになります。
当たり前なのですが、1321点では不合格ですし、1322点なら合格です。その差1800点の中のたった1点ですが、合否を分ける1点です。
受験する以上、何としても1322点以上を取らねばなりません。
2次試験
スピーキングのCSEスコアが406点で合格です。
CSEスコアになる前は以下の配点で採点されていました。
合格点19点/33点満点。試験官1名で採点します。
0点はないので、最悪でも7点は付きます。
カード音読:5点
1点、2点、3点、4点、5点のいずれかで採点
Q&A:25点
音読文に関するQ:1点、2点、3点、4点、5点のいずれかで採点
イラストに関するQ1:1点、2点、3点、4点、5点のいずれかで採点
イラストに関するQ2:1点、2点、3点、4点、5点のいずれかで採点
社会的なQ1:1点、2点、3点、4点、5点のいずれかで採点
社会的なQ2:1点、2点、3点、4点、5点のいずれかで採点
態度:3点
1点、2点、3点のいずれかで採点
現在でも従来通りの採点をした後に、CSEスコアに変換しているのではないかと推定します。
準2級の合格率
最近は公式発表がないのですが古いところでは以下のようなデータがあります。
2015年度第1回:36.2%
2015年度第2回:37.3%
2015年度第3回:36.5%
2015年度全体:36.7%
合否判定がCSEスコアに変わっても難易度は変えないということでしたので、現在でも35%~38%前後と推測されます。
なお、準2級の2次試験単独であれば、合格率は82%~84%前後と推測されます。検定試験としてはかなり高い数字です。
とにかく1次試験を突破することが、合格へ通じる道の扉を開くことになるようです。