今回は第1回目として、どこよりも早い最新動向分析をします。
今回は受験するのが2017年度第2回の英検®の準2級2次試験です。
では、直前の回である2017年度第1回の英検®の準2級2次試験を分析してみましょう。
なお、問題そのものの掲載は許諾されませんので悪しからずご了承ください。
2017年度第1回
A日程
問題カードの音読する文章は” Students and Aminals” というパッセージでした。
音読
特に発音に注意しなければならない単語はありませんが、名詞に複数の”s”が付いているものが多いので例えば”pet”と”pets”をハッキリ発音し分けることが必要でした。
内容は世界中の学校でウサギや小鳥を飼育して、動物から命の大切さを学ばせることに役立たせているというような内容です。
Q1:パッセージについての質問
どのようにして動物の命の大切さを学ばせているかという質問でした。
これは事前準備していた生徒にとっては、待ってましたの質問です。
パッセージに関する質問は、ほぼ”How” で聞かれて、答えは”by ….ing”, “so”, “in the way” の語の前にある文章です。
まれに”Why” や”What” で聞かれることがあるにしても同じ様なものです。
でも、そんな姑息なことを気にせずとも、落ち着いていれば特に答えに迷うようなことはない質問です。
Q2:イラストAの人物の行動を描写する
イラストAはペットショップ内の風景で、猫と遊ぶ女の子と4人の大人です。
4人の大人とは、ペットショップの店員とドアの修理をしている人です。
(修理や取り付けをしているワーカーは頻出です)
何人描写すれば良いか人数の指定はされませんが、可能な限りと試験官に言われます。
5人の様子を説明して満点だと思われます。
Q3:イラストBの人物の状況を説明する
イラストBはお店の売り場で、子供が壁にかかっているTシャツを気に入っていますが、母親はその子にはサイズが大きすぎると思っているというものです。
このイラストBは、3級には無かった問題です。
答え方としては1文でゴチャっと話すよりは、2文か3文でシンプルに説明しましょう。
母親と子供が服売り場に来た。(←この文は無くともよいです)
子供はTシャツが気に入った。
母親はその子にはTシャツのサイズが大きいと思った。
Q4:問題カードに関係した意見を問われる問題です。
ペットを扱うテレビ番組が増えると思うか?何故そう思うか?という設問です。
単純に思いつくのは、”yes”と答え、問題カードに命の大切さを学ぶことができるからだという文があるので、それを引用することです。
でも、”no”で答えて、ペットの番組は面白くないからだとしても問題ありません。
ここは準2級のスピーキングテストなので、意見の妥当性を採点されているわけではありませんから。
Q5:一般的な意見を問われる問題です。
コンピュータを使って色々なことができるが、あなたはコンピュータを使っているか?それはどうしてか?という設問です。
これは、多くの生徒さんにとって答えやすい問題でした。
普段バリバリにパソコンを使っていても、”no”で受けて、本で読書することが好きだからだと答えてもOKです。
頭に浮かんだ回答の中で英語で話しやすいものを選択し、明快に論理的に答えるようにしましょう。
B日程
問題カードの音読する文章は” Food Festivals” というパッセージでした。
音読
特に発音に注意しなければならない単語はありませんが、”f”で始まる名詞が多いパッセージでした。
カタカナの「フ」と同じでウの形の口で発音せずに、少し口を横に開いて「フゥ」と強く息を吹き出すように発音すると英語らしく聴こえます。
内容は食べ物のフェスティバルが盛んになり、コンテストがあったりすることからご当地グルメが知られる機会になるというような内容です。
Q1:パッセージについての質問
どのようにしてフェスティバルの来場者を増やす工夫がされているかという質問でした。
これはも”by ….ing”, “so”, “in the way” の問題です。
パッセージの中にある、コンテストをするという文を引用すればOKです。
Q2:イラストAの人物の行動を描写する
広場にいる5人の描写をします。
お約束のゴミを捨てている人がいます。
野菜を切っている屋台の人がいますが、あまり難しく描写する必要はなく準備しているで済ませても大丈夫です。
Q3:イラストBの人物の状況を説明する
イラストBはベンチでお弁当を食べようと思っていた女性が、ベンチが汚れているので困っているイラストです。
これも、無理に難しく話さずに”dirty”を使って軽く流した方が良いと思います。
このイラストですが、実は2014年の第3回のカードBで、ほとんど同じ設定の問題が出ています。
その時は、女性がベンチに座りたいのにベンチが汚れていて困っているというイラストです。
極論を言うと2017年度の第1回では、2014年の第3回とほぼ同じ回答ができるということです。
過去問をやりましょうねというのは、こういうことなのです。
Q4:問題カードに関係した意見を問われる問題です。
中学校ではもっと調理実習を増やした方が良いか?何故そう思うか?という設問です。
“yes”と答え、実際の生活に役に立つからでも良いですし、”no”で答えて、調理実習は時間がかかるのでこれ以上は不要だでもOKです。
ここは意見の内容の妥当性は忘れて、英語を理論整然でシンプルに話すことに徹しましょう。
Q5:一般的な意見を問われる問題です。
今では多くの日本人が海外で生活しているが、あなたは外国に住みたいか?それはどうしてか?という設問です。
これは答えやすいようで、どう答えようかと悩むとハマる問題でした。
たとえ外国生活に憧れていても、うまく英語で説明できそうも無かったら、いったん”no”として、自分の家は本屋なので将来は親と一緒に本屋をやりたいからだとでも答えて大丈夫です。
嘘をついたという話ではないのです。
繰り返しになりますが、これは準2級のスピーキングテストなのです。
英語でロジカルに説明できるかを問われているだけなのです。
分析結果
A日程、B日程から1パターンづつ詳細に見てみましたが、新しい傾向などはみられず従来通りのレベルと内容で構成されていました。
過去の出題で準備をしてきた受験生には取り組み易かったと思います。
逆に、何の予備知識もなく2次試験を受けた生徒さんは苦戦したのではないでしょうか?
2次試験は面接ですが、試験である以上お決まりの解答パターンというものがあります。
特に「英検®」のような歴史があるものは余計にそうなのです。
当然のことながら、お決まりパターンでやれば確実です。
無理にここでオリジナリティを発揮する必要はありませんよ。
では、次回のその2次試験のパターンについて分析してみましょう。
続く…
2017年度第2回英検® 準2級 2次試験対策講座 第2回 お決まりパターン
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